レンタルDVDの感想 レギオン・ミラーズ・赤ずきんの森 [サブカルチャー]

■レギオン■

2010年5月22日公開

監督:スコット・スチュワート
出演:ポール・ベタニー他

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■あらすじ

神VS人類の最終決戦を描いたSFアクションホラー。

信仰心を失った人類に天罰を下すため、神は天使の軍団を地上へ派遣する。
だが、大天使ミカエルだけは神の命に背き、人類の味方となり、アメリカ辺境にあるダイナーにたまたま居合わせた人間たちと共に天使の軍団と戦うことになる。



と云えば聞こえはいいけど、実際は…

辺境のダイナーで実にどうでもいい家族ネタをやってると、老婆のお客が来て別のお客をかみ殺して、びっくりしてるうちに「なんか変?」な人間の集団に店を取り囲まれる。

そこへ自らの手で羽を切り落とした大天使ミカエルが遠方からはるばる車でかけつけ、木造のダイナーに立てこもって、銃をぶっぱなしながら神の大軍団と戦う。
そしてミカエルとガブリエルは狭い店内でタイマン決戦にいどむ。


地味!地味すぎる。

神VS人類の最終決戦にしては泣けるほど情けない「ケンカ」です。><
こんなしょぼい戦いに負けたくらいで滅びたくないですぅ。><

人間に味方する天使ミカエルがトランスポーターのジェイソン・マイケル・ステイサム似の男で神側のガブリエルがこれまた「無骨な男」で、背中に見るからに重そうな羽をしょってます。

こんなの全然、企画の段階でNOです。
なんでガブリエルがむさいおじさんなんですか。夢もロマンもないですね。

2010年の作品だったら、まず、人間の味方は女天使ガブリエルでしょ。
でもって、神の軍団を率いるのはミカエルと相場は決まってるでしょ。(と、思う。)

バイオハザードのミラ・ジョヴォヴィッチ演じるアリス並みのガブリエルが、
シュワルツネッガー演じるターミネーター並みのミカエルと戦わなくてどうしますか。

どうせよくある話なんだから、これくらいのよくある話にしてほしいものです。

でも…地方のダイナーでひっそりと戦うってのをやりたかったのかもしれませんし、
予算の都合というのもあるでしょうし・・

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■ミラーズ ■

2008年12月26日公開

監督 アレクサンドル・アジャ
出演 キーファー・サザーランド


何しろ冒頭に起こる事件がもうショッキングすぎるのです。

主人公は元ニューヨーク市警の刑事なんだけど、最初から思いっきり死亡フラグたっててイマイチ頼りないもんだから、・・・・観てて大変つらかったですよ。

チャプター19まで観て、そこで耐えられなくなったので、先にエンディング見ちゃった。(笑)

で…すごくシリアスな場面、今まで主人公を信じてなかった奥さんが、やっとその恐怖に気が付いてしまった!という重要なシーンで

これ。

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ネギま!?じゃないですか…あらまあ…

なんだかほのぼの。><
恐怖が半減してしまいます。

■私の評価
典型的B級ホラーなので、何か暇つぶしにビデオでも見ようか~ってときにおすすめです。
グロいシーンは多少ありますが、おえ~ってほどでもないので大丈夫です。
それなりに怖いですし、B級ホラーにしては良いほうなんじゃかしら。


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■赤ずきんの森■

 2006年 英 原題「WILD COUNTRY」

監督: クレイグ・スタラチェン
出演:サマンサシールズ

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パッケージの絵がステキです。
この絵見たら誰だってちょっと観たくなるでしょう?

キャッチコピーが「狼さんが悪いって誰が言ったの?」


■あらすじ(全部。ネタバレあり)

主人公は16歳の女の子。(でもパッケージの娘ではありません。)

物語はいきなりこの娘の出産シーンから始まります。
神父さんによって、女の子は子供を育てるには若すぎるというだけで、
一度も会うことなく赤ちゃんを養子に出されてしまいます。

その後女の子は友人たちとハイキングに出掛けます。
ハイキングへ連れてってくれるのは件の神父。
車での道中、その地方に伝わる人食い家族(史実)の話なんかして子供たちを怖がらせる神父。

子供たち(16歳以上の男女5人)をイギリスの荒野で下して、
「明日目的地で待ってる」とか云ってさっさと行ってしまう神父。

なんだかめっさ怪しい神父。

皆で目的地に向かって歩いていると牧夫に出会ったりします。
なんとなく野蛮人風で着てる服も昔っぽい・・神父の云ってた人食い家族を思いだします。

でもその時は何事もなく20㎞くらい歩いたところで夜になったので、皆は荒野で休むことに。
そこで女の子は赤ん坊の泣き声を聞いたような気が。

うわ、怖い><

と、夜這いに来たんだかなんだか昼間の牧夫がそこに!

キャーーーー!と、絹を裂くような悲鳴を上げる主人公、
同行の少年たちは牧夫を追っ払い、追いかけますが、追いついたその場にはその牧夫とおぼしき男の内臓やら食いちぎられた頭やらがゴロゴロと。

あらまあ、人食い家族なはずの不気味な男があっけなく食われてるとかありえないし。

そこで主人公はよせばいいのに、「やっぱり赤ん坊の声がする!」と、気味の悪い古城(画面が真っ暗なので古城だかなんだかわからない)に入っていって内臓やら骨やらが食い散らかった中で赤ん坊を見つけ保護します。

観客はここでやっぱり奪われた女の子の実子のことを思い起こします。

主人公はまだ母乳が出ますから、なんかそのパニック状態な皆の中で授乳しだしたりして。

で、、あとは真っ暗な画面がずっと続き、観客はただワーワーキャーキャーという声だけを聴かされて、なにか起こってるんだなあと思ってるうちに、その真っ暗な中、正体不明の何かに少年少女たちが次々に食われてたと。(と云っても3人)

生き残ったのは赤ん坊を抱えた主人公と、主人公を妊娠させた当の少年。

ふたりは化け物から逃げながら、様々な誤解を解きあい自分たちの過ちを謝りあい…

で、夜が明けた頃、化け物に追い詰められたふたり、少年は自分が化け物の気を引くからおまえは逃げろと云って、彼が食われてる間に少女は逃げます。

イギリスの荒野はここが文明国なのかと見まごうばかり。

バギーに乗って登場した農夫に主人公は助けを求めます。
そばに来てくれるけども、農夫は女の子の云うことなんか聞きやしない。
家畜の死体を発見して狂牛病か?とか言い、そばに寄っていき化け物に食われてしまいます。

その間に、バギーに乗ってさらに逃げる主人公。

神父との約束の民家ペンションにたどり着きホッとします。

いわく付きの神父はただのやりチンの卑怯者だったという話はおいといて

化け物はそのペンションに追いついてきて女主人に襲い掛かり、神父は女主人を見殺しにし、化け物がその女主人を食ってる間に、神父は少女の部屋へ行って、逃げるぞ!と云ったその時、

神父が目にしたものはあの化け物と化した少女の姿だったのです。

エンディングロールが流れる中、荒野に戻ってゆくのは
3匹の化け物の姿。

そのうちの1匹は嬉しそうに跳ね回っている子供のような化け物・・・・・







この作品の最大の注目である恐ろしい「化け物」というのは!!


…今時珍しい「張りぼて」で、子供でもだまされないだろって代物。
一応、人食い「人狼」らしいのですけどね。


後ろ足を人間の足の形にしたところが人狼たるゆえんなんだろうけど、、
学芸会用に生徒が作ったキグルミにしか見えない。狼というより、イノシシ。



誰がこの監督にメガフォンを渡したのか。

どの布石も二番煎じながら、面白くできる要素はあちこちに散りばめられていたのに、作ってるうちにそんな設定全部忘れてる監督。(脚本も監督)

ひたすら、暗闇でキャーキャーワーワー声がして、夜が明けてご対面した化け物の正体がキグルミのイノシシ。

あまりにひどい。
こんなひどいもの見たことない。

点数つけるとしたら。0点。

お金取って人に見せるレベルに至ってないです。
ご大層なメイキングビデオまでついて、笑えるやら腹が立つやらこの上なしなのです。

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